韓国野党代表が、ユン大統領の反イラン発言を批判

韓国の最大野党「共に民主党」の李在明（イ・ジェミョン）代表が、同国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領による最近の敵対的な反イラン発言を、外交上の悲劇だとしました。

韓国のヨンハプ通信によりますと、イ・ジェミョン代表は18日水曜、「ユン大統領の反イラン的発言は、偏った見方による、物事の様々な側面を考慮しない軽率なものだった｣と述べています。

さらに、ユン大統領を批判し、「イランをアラブ首長国連邦の敵呼ばわりしたわが国の大統領の今回の発言は、単眼的かつ利己的なものだ」としました。

ユン・ソクヨル韓国大統領は最近のUAEアラブ首長国連邦訪問において行った演説で、イランに対する敵対的な立場を表明し、「我々の兄弟国であるUAEの安全は、我々の安全である。UAE にとっての敵、かつ最大の脅威はイランである。我々の敵は北朝鮮であり、我々はUAEと非常に類似した状況にある」と語りました。

ユン大統領は、UAEに駐留する150人の韓国軍兵士を前に、これらの主張を行いました。

もっとも、イランがこの主張に即座に反応した後、韓国ヨンハプ通信は、韓国外務省の関係者が、ユン大統領のイラン関連の発言について“誤解を解こうとしている”として、「韓国大統領によるこれらの発言は、同大統領が韓国軍の士気を高め、地域の複雑な治安状況を説明する中で行われている」と報じています。

ユン大統領の発言の一方、UAEは、大きな貿易相手国であるイランとの関係維持に努めています。

また、キャンアーニー･イラン外務省報道官はこのユン大統領の発言に関して、「韓国大統領の表明は、アラブ首長国連邦を含むペルシャ湾岸諸国とのイランの旧来からの友好関係、およびこの分野における非常に急速で前向きな発展についての情報知識が不完全であることを示している」と表明しました。

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