インドで、1%の富裕層が富の4割を独占
(last modified Tue, 24 Jan 2023 08:39:18 GMT )
1月 24, 2023 17:39 Asia/Tokyo

国際NGOの最新報告から、インドでは上位1%の富裕層が国内資産の40%を独占していることが分かりました。

IRIB通信によりますと、世界から貧困、飢餓、不公正の撲滅を目指し活動する国際NGOのオックスファムは、インドでの不平等に関する年次報告書において、「同国では上位1%の富裕層が国内資産の40%以上を所有している。一方で、人口の半分にあたる約7億人が持つのは、国内資産のわずか3%である」としました。

この報告からは、インドの超富裕層の人数が、2020年は110人だったのが2022年には166人に増加したことも分かっています。

インド富裕層の上位100人が所有する資産の総額は6600億ドルに上っていますが、この額は、世界で最も人口の多い同国の国家予算1年半分に相当します。

オックスファム・インディアのアミタブ・ベハル(Amitabh Behar)代表によれば、インドの富裕層の持つ資産が近年、右肩上がりで増えているのに対し、カースト外の不可触民、女性、労働者階級、イスラム教徒などの、脇に押しやられている層や少数派は、依然として生活に苦しんでいる状態にあります。

この報告は最後に、インドの貧富の差を縮める対策として、インフレの抑制や税制改革、富裕税の導入を提案するとともに、富裕層がその資産の5%を税金として納めるだけで、飢えた人々の食料や学校に通えない子どもたちの教育費が3年分賄えることを指摘しました。

 


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