北朝鮮の国際安保評論家、「米は韓国を極東における核の前哨地としたい考え」
(last modified Mon, 01 May 2023 09:28:25 GMT )
May 01, 2023 18:28 Asia/Tokyo
  • 韓国のユン・ソクヨル大統領と米国のバイデン大統領
    韓国のユン・ソクヨル大統領と米国のバイデン大統領

北朝鮮の国際安全保障問題評論家チェ・ジュヒョン氏が、「米国は、韓国を極東における核の前哨地としたいため、朝鮮半島に原子力潜水艦やその他の戦略兵器を常駐配備する口実を探している」との見解を示しました。

チェ氏は、北朝鮮のKCNA朝鮮中央通信の記事の中でこの考えを示すとともに、米国は核不拡散体制を「蹂躙して」、原子力潜水艦やその他の大型戦略兵器を朝鮮半島に定期的に配備する「正当な」口実を見つけようとしている、としています。

また、米国の動きを「大きな間違い」だとし、「これに基づき、(米国は)韓国の全領土を極東最大の核の前哨地とし、世界的支配という戦略の実現に効果的に利用することを望んでいる」と述べました。

韓国のユン・ソクヨル大統領と米国のバイデン大統領は先月26日、米ワシントンでの首脳会談後、拡大抑止を強化するとともに、核や戦略企画を議論し、不拡散体制に対する北朝鮮の脅威を管理する「核協議グループ」の設置を盛り込んだワシントン宣言を採択しました。

もっとも、その一方で、米国の潜水艦配備については1991年に韓国と北朝鮮が合意した「朝鮮半島の非核化に関する共同宣言」違反に当たるとの疑念が生じています。

 


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