バイデン米大統領の「中国国家主席は独裁者」発言に中国が反発
6月 21, 2023 20:13 Asia/Tokyo
バイデン米大統領が、ブリンケン米国務長官の中国訪問の翌日に、習近平国家主席を「独裁者」だとしました。
バイデン大統領は米カリフォルニア州での式典でブリンケン長官が中国・北京を訪問した翌日の20日火曜(米国時間)、「中国の習近平国家主席は同国の気球が米国領空内に侵入した後、非常に不快感を感じ(そして混乱して)いる」と述べました。
また不明瞭な発言の中で、「スパイ機材を詰めたコンテナ2個とともに問題の気球を私が撃ち落としたとき、習近平があれほど怒ったのは、彼がそこにあの気球があることを知らなかったからである」としています。
さらに、「独裁者らにとって、何が起こったか分からないことは、極めて動揺をさそうものだ」と語りました。
また19日月曜午後には、習国家主席はブリンケン長官との会談において、「アメリカは中国及び、同国の法的な権利や利益を尊重すべきである」と述べました。
中国におけるSNSユーザーの一部は、ブリンケン米国務長官の今回の訪中における習国家主席への態度を、米国に対し中国が優位にあることの表れであるとみています。
アメリカと中国は、通商問題に始まり中国の主権問題に関する幅広い範囲の問題において対立を抱えています。
中国が自国領だと主張する台湾にへの米国の軍事援助は、中国政府と米国政府の行動が台湾を巡る軍事衝突につながる可能性があるとの懸念を引き起こしています。
中国はこれまでに何度も、地域におけるアメリカの軍事駐留に抗議してきました。
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