北朝鮮が未明に数発の巡航ミサイルを発射、核弾頭搭載か
9月 02, 2023 16:50 Asia/Tokyo
北朝鮮が2日土曜早朝、朝鮮半島西側の黄海へ向けて、巡航ミサイル数発を発射しました。
韓国ヨンハプ通信によりますと、韓国軍合同参謀本部は2日、北朝鮮が現地時間の同日午前4時ごろから朝鮮半島西側の黄海上に向けて巡航ミサイル数発を発射したと発表しました。
また「監視と警戒を強化した中、韓米が緊密に連携しながら万全の対応態勢を維持しており、北の追加の兆候と活動を注視している」と明らかにしました。
北朝鮮がミサイルを発射したのは、先月30日に朝鮮半島東側の日本海(韓国側呼称;東海)上に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射して以来となります。
今回のミサイルは北朝鮮が戦術核弾頭「ファサン(火山)31」を搭載できると主張する戦略巡航ミサイル「ファサル(弓)1」と「ファサル2」の可能性が高いとされています。
また、朝鮮半島全域を射程圏内に捉える核攻撃能力を備えていることを誇示する目的があるとみられます。
アメリカ軍と韓国軍は去る8月末まで、戦略爆撃機を投入した訓練など大規模な合同軍事演習を行っており、北朝鮮はこれに反応してミサイルを発射した可能性も指摘されています。
北朝鮮は、アメリカとその地域同盟国によるこうした合同軍事演習を、地域の安全と平和をかく乱するものと見なしています。
さらに、アメリカが北朝鮮に対する敵対政策を止めない限り、自らの核・ミサイル計画を続行すると表明しています。