3月 11, 2021 17:03 Asia/Tokyo
  • 米国のミサイル駆逐艦
    米国のミサイル駆逐艦

中国軍が、米国のミサイル駆逐艦の台湾海峡通過に抗議し、これを地域の平和と安定を損なう行為だとしました。

米海軍は、ミサイル駆逐艦「ジョン・フィン」が10日水曜、国際法に基づいて定期的な台湾海峡の通過を実施したことを明らかにしました。

ロシア・スプートニク通信によりますと、中国人民解放軍東部戦区は声明を発表し、「米国のミサイル駆逐艦『ジョン・フィン』の行動は台湾海峡の状況を不安定化し、地域の平和と安定を損なっているとし、中国として断固抗議する」と表明しています。

また、「米ミサイル駆逐艦ジョン・フィンが3月10日、台湾海峡を通過した。米国船の行動は誤ったシグナルを送り、故意に障害を起こし、地域の状況を不安定化し、台湾海峡の平和と安定を損なっている」としています。

なお、同駆逐艦航行中は中国人民解放軍東部戦区が追跡し、あらゆる脅威や挑発に対応する準備を整えていたということです。

中国の王毅外相は米新政権に対し、台湾問題の敏感さを十分に認識し、共同コミュニケの規定を順守し、前政権の火遊び的なやり方を止めるよう強く求めました。

米国は1979年1月1日に中国との外交関係を樹立し、台湾との公式な関係を断絶して以来、「1つの中国」政策の枠の中で台湾を承認していないものの、台湾とは緊密な関係を維持しています。

台湾沖の米軍艦の通過は、中国当局の感情を逆なでした形となり、中国政府から「挑発的な」動きとして繰り返し非難されてきました。

中国は、台湾は自らの不可分領土の一部であり、やむをえない場合には台湾の再度の本土編入に向けて力を行使すると示唆しています。

 

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