北朝鮮が米政権に対し、「騒ぎを起こす」ことがないよう警告する声明発表
3月 16, 2021 17:17 Asia/Tokyo
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金与正(キムヨジョン)氏
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記の妹、金与正(キムヨジョン)氏は15日、米国のバイデン政権に対して「第一歩で騒ぎを起こす」ことがないよう警告する声明を発表しました。
朝鮮中央通信は16日、与正氏のこの声明を発表しました。米政府はその数時間前、北朝鮮に接触を試みたが反応はなかったと説明していました。
声明の中で与正氏は、「この機会を利用して、我が国土に火薬のにおいを放とうと躍起になっている米新政権に警告する」と述べ、「来る4年間の安眠を望むなら、その第一歩で騒ぎを起こすことは慎むがいい」としました。
与正氏によれば、北朝鮮は今後韓国の行動を注視し、韓国との交流を担当する組織の解体や2018年の南北首脳会談後に署名した南北軍事合意を破棄する可能性もあるというということです。
米国と韓国は現在、規模を縮小して合同軍事演習を実施しており、米国のトニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官も日本と韓国を訪問中です。
CNNテレビは先に、ジョー・バイデン大統領政権の情報を元に、米政府が2月中旬からさまざまな通信経路を通じて北朝鮮との対話を試みたものの、返答がなかったと報じました。また2月初旬には、バイデン大統領が「あらゆる方面で」対北朝鮮政策を見直す方向であることが明らかになっています。
これに関し韓国統一部は、米国は北朝鮮との接触を試みる前に韓国と協議し、対北朝鮮政策の見直しを通じて緊密な連携を保ったと述べました。
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