中国・雲南省で野生ゾウの赤ちゃん相次ぎ誕生
1月 22, 2022 20:20 Asia/Tokyo
中国のインターネット上でこのところ、野生の母ゾウが生まれて間もない赤ちゃんを連れて水遊びをする動画が話題になっています。
中国・新華社通信が21日金曜、報じたところによりますと、赤ちゃんは雲南省シーサンパンナ・ダイ族自治州の野象谷で生まれたということです。
スタッフは野象谷の四つの群れに計6頭の赤ちゃんがいるのを確認しており、相次ぐ誕生は国内に約300頭のみ生息する絶滅危惧種のアジアゾウが、健全な繁殖状態にあることを示しています。
野象谷ゾウ専門獣医の保明偉氏によると、動画に写っている群れは2021年11月に野象谷に入っており、撮影日の12月7日に赤ちゃんは生後3日だったとされています。野象谷では毎年1~4月がゾウ出没のピークで、野生のアジアゾウが出産する時期に当たります
野象谷の野生ゾウは数家族にとどまらず、過去2年間で約100頭が観察・記録されています。また、野象谷があるシーサンパンナ国家級自然保護区の勐養子(もうようし)区域では、アジアゾウの数は着実に増加しているということです。
アジアゾウは中国では主に同自治州と普洱、臨滄両市に生息しており、30年以上にわたる保護活動により、生息数が回復しつつあります。