韓国仏教徒らが与党議員発言に抗議 大統領に謝罪要求
1月 22, 2022 21:19 Asia/Tokyo
韓国の仏教徒らが、同国のムン・ジェイン大統領に対し、謝罪を求めました。
韓国・ヨンハプ通信によりますと、ソウル市内で21日金曜、韓国最大の仏教宗派「大韓仏教曹渓宗」の信者ら数千人が総本山の曹渓寺(ソウル市)で全国僧侶大会を開催し、政府の不平等な宗教政策に抗議するとともに、仏教寺院に対するムン・ジェイン大統領の謝罪を要求しました。
この抗議行動は、仏教徒を詐欺師だとした韓国与党「共に民主党」のチョン・チョンレ議員の発言への反応として行われたものです。
チョン議員は、仏教徒らが国立公園内にある寺社を訪れた観光客から入場料を徴収していることをやり玉にあげ、民話の一部を引用して「川の水を人々に売るようなもの」と皮肉を交えた発言をしていました。
集会の抗議者らは関連法で認められている文化財区域への入場料が「通行料」と言われるような辱めを受けたなど、仏教界がないがしろにされている例を挙げました。
ムン・ジェイン大統領に対する仏教徒らの不満は、今年の大統領選を控え同大統領の立場を揺るがす可能性があり、韓国の仏教徒によるデモは過去28年間前例のないものでした。
なお、曹渓宗の僧侶が全国僧侶大会という名目で一堂に会したのは1994年以来のことです。
タグ