1月 23, 2022 16:51 Asia/Tokyo

多肉植物の栽培がブームになっている中国では、適切に育てる環境や時間がない人のために、代わりに多肉植物の世話をする代行サービスが登場しています。

江西省出身の廖玉風さんは2017年、雲南省大理市で弟が始めていた多肉植物の栽培を手伝うようになりました。ハウスで10万株を育て、廖さんは一から知識と経験を積み上げました。

世話代行サービスを始めたのは2年前。依頼は年々増え、長期委託の顧客は300人に上ります。

廖さんは、「多肉植物が好きだけど家にスペースがない人や仕事が忙しい人が顧客。また、北部では冬は寒さが厳しく、南部は夏が暑くて、どちらも育てるのが難しい」と需要の背景を語ります。

廖さんが代行サービスを営む大理市は、昼と夜の気温差が大きくて日照時間が長く、降水量が一定で湿度も高くないため、多肉植物を育てるのに適しているということです。

廖さんは毎日午前9時から午後5時まで、スマートフォンで多肉植物を撮影し、多肉植物の生育状況を顧客に伝えています。顧客は「わが子」の姿を見て楽しみ、定期的に大理市に訪れる人もいます。

廖さんの月収は約1万元(約18万円)。かわいい多肉植物を育て、顧客に「癒やし」を与えていることにやりがいを感じています。世話代行の依頼は今も増えており、今後は専用カメラで一つの多肉植物を一日中撮影するサービスも計画しています。

 


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