各国のアーティストらが、イスラエルの資金提供を理由にシドニー・フェスティバルをボイコット
オーストラリア・シドニーで開催される芸術祭「シドニー・フェスティバル」がシオニスト政権イスラエルから資金提供を受けていることへの抗議として、世界各国のアーティストらがこのイベントへの参加をボイコットしました。
IRIB通信によりますと、このイベントの30以上のプログラムが、イスラエルによる資金提供に対する抗議としてキャンセルされました。
映画「ハリー・ポッター」シリーズに出演した女優エマ・ワトソンさんも、シドニー・フェスティバルのボイコットを目的としたパレスチナ国民の権利を擁護する運動への誘いに前向きな回答をしています。
ワトソンさんは6500万人近くのフォロワーを擁する自身のインスタグラムで、「連帯は、言葉やスローガンではなく行動することで実現する」と投稿し、140万人が「いいね」を押しました。
オーストラリアのコメディアン、トム・バラードさんも「パレスチナ国民との連帯を示すために、シドニー・フェスティバルをボイコットした」とインスタグラムに投稿しています。
キャンセルされた30のプログラムの他にも、複数のアーティストがフェスティバル参加をイスラエルへの支持に利用しないよう求めたり、参加しているアーティストからも「これとは別にプログラムがある。このフェスティバルやイスラエルのスポンサーは受けない」という表明が出ています。
アーティストらがイスラエルに嫌悪を表明するのは、数年前にさかのぼります。
現在78歳のイングランドのミュージシャン、ロジャー・ウォーターズ氏は、かつてロックバンド「ピンク・フロイド」の創設メンバーで、現在でもライブでは30万人あるいはそれ以上の観客を集めます。
彼はあるライブで、アラブの男性が頭に身につけるクーフィーヤという布を首に巻き、「これはあるパレスチナ人が私のために難民キャンプから送ってくれたものだ。私のパレスチナの兄弟姉妹たちにも自由はあるはずだ」と語っています。