印、「パキスタンへのミサイル誤射は技術的不具合が原因」
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パキスタンへのミサイル誤射は技術的不具合が原因
インド国防省が、「技術的な不具合」により、今月9日にミサイル1発をパキスタン領内へ誤射していたことを明らかにしました。
ロイター通信が12日土曜、パキスタン・イスラマバードおよび、インド・ニューデリーから報じたところによりますと、インド国防省は11日金曜、声明で、「定期保守点検の際の技術的な不具合により、ミサイル1発を誤射した。パキスタン領内に着弾したと分かり、大変遺憾だ」と表明しました。
その一方で、「死者が出なかったことには安堵を覚える。事態を重く受け止め、査問委員会の開催を指示した」としています。
パキスタン政府高官によりますと、問題のミサイルはインドとロシアが共同開発した、核弾頭を搭載できるブラモス巡航ミサイルとみられていますが、弾頭を積んでおらず、東部ミアンチャヌ付近に着弾しました。
これに先立ち、パキスタン外務省は駐イスラマバードのインド公使を呼び出し、旅客機や市民が危険にさらされる恐れがあったと抗議していました。
またインド国防省が誤射を公表した後、パキスタンのモイード・ユスフ国家安全保障担当首相補佐官は、誤射について直ちにインド政府から連絡がなかったことは「極めて無責任」だと非難しています。
ユスフ補佐官はまた、今回の誤射により、インド側が「発射準備が整った状態のミサイルをパキスタンに向けており、しかもその命令や管理体制に何のセーフガードもないのではないかと考えざるを得ない」と述べました。
インドとパキスタンは核保有国同士で、カシミール地方の帰属などを巡って対立関係にあり、以前から事故や誤算のリスクが指摘されていますが、今回の誤射により、両国間の安全メカニズムについて改めて疑問が生じる結果となっています。

