パキスタン前首相が、自国の反米感情を強調
May 03, 2022 17:10 Asia/Tokyo
パキスタン前首相を務めたイムラン・カーン氏が、同国民の間で反米感情が続いていることを強調しました。
カーン氏は先月10日、議会での不信任案が総数342票のうち174票の賛成により可決されたことで、首相の座を退くことになりました。同氏は自身の退陣を、アメリカの陰謀によるものだとしています。
同氏は2日月曜、自身のツイッターにおいて、「私の(退陣という)変化があっても、それでパキスタンの反米感情が変わることはないだろう」と投稿しました。
そして、「バイデン米政権に対し私が問いたいのは、2億2000万人の人口を擁する国で選出された首相に対して政権交代の陰謀を企むことにより、米国ははたしてパキスタンの反米感情を減らしたのか増やしたのか?ということだ」と続けました。
カーン氏は、ロシアとウクライナの問題に対してアメリカの意向に反する立場を取っており、アメリカ国務省のある高官は、カーン氏を首相の座から追いやると脅迫していました。同氏は、自身の不信任案可決が、パキスタン野党とアメリカ政府が手を組んだ結果によるものと考えています。