ガザへの連帯を表明する日本人作家
日本の作家・詩人である松下新土(しんど)さん(27)は、シオニスト政権イスラエルによるガザ攻撃に抗議してハンガーストライキを行い、その名が知られることになりました。
これまでに数多くの日本人がデモや募金活動などを行い、パレスチナへの支援を表明する中、松下さんは、アメリカが国連安保理のガザ停戦決議案に拒否権を行使したことをうけ、ハンガーストライキを開始しました。
東京新聞によりますと、松下さんは白血病の治療中だった2021年1月、ヨルダン在住のパレスチナ難民2世であるイブラーヒーム・ナスラッラーの小説『アーミナの婚礼』と出会い、パレスチナへの関心を持ったといいます。
そして2022年と今年の夏、自らヨルダン川西岸を訪れ、イスラエル兵が日常的にパレスチナの子供たちに発砲するなど、イスラエルによるパレスチナ占領の実態を目の当たりにします。現地では多くのパレスチナ人と交流し、日本に帰国してからもその友情は続きました。
それだけに、今回のイスラエルによるガザ攻撃が始まって以降、もうこの地を訪れることはできないのかという絶望にさいなまれたといいます。しかし、松下さんは、一日も早くイスラエルによるガザ攻撃が終了することを願い、ハンガーストライキや在日イスラエル大使館前でのダイインを行っています。
松下さんは今、イスラエルやそれを支持する欧米諸国に同調する日本政府の姿勢に憤っています。「抵抗しなければ、自分たちの国の振る舞いを正当化することになる」と語り、抗議活動を続けていく意志を示しています。
イスラエルによるガザ攻撃で、これまでに1万8000人以上のパレスチナ人が殉教しました。こうした大量虐殺に、国際社会の姿勢も変わりつつあります。