日本人3人死傷の米兵仮釈放に、米国市民からも批判の声
1月 17, 2024 15:44 Asia/Tokyo
2021年に日本国内で交通事故を起こして3人を死傷させた米兵が、刑期途中で本国に移送されて間もなく仮釈放されたことについて、米国市民からも批判の声が上がっています。
この米兵は米海軍大尉のリッジ・アルコニス受刑者で、横須賀基地に所属していた2021年5月、家族で静岡県富士宮市内の道路を運転中に飲食店の駐車場に突っ込み、2人が死亡、1人が重傷を負いました。
アルコニス受刑者は日本の裁判所で裁かれ、2022年7月の二審判決で禁固3年の実刑判決が確定しました。しかし、刑期途中の昨年12月、米国に移送され、今月12日には米仮釈放委員会の決定により仮釈放されました。
このニュースは日本国内で強い反発を呼び、特に米上院のマイク・リー議員がアルコニス受刑者の収監を不当なものとして「日本は(アルコニス受刑者の)家族と米国に謝罪すべきだ」とSNS上に投稿すると、批判が殺到しました。
批判の声は米国市民からも上がっており、リー議員だけでなく、アルコニス受刑者の仮釈放を「素晴らしいニュース」としたCNNのジェイク・タッパー記者の投稿にも非難の声が数多く寄せられています。
このまま批判の声が高まり続ければ、日米関係に影響が出ることも予想されますが、今のところ日米両当局からはこの件に関するコメントは出されていません。