イラン外相、「わが国は必ずや核合意から完全な経済的利益を得るべき」
7月 12, 2022 15:46 Asia/Tokyo
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相が、「わが国は必ず、核合意にから完全な経済的利益を得られるようになるべきだ」と強調しました。
イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相はイタリアおよびバチカン市国の政府当局者らとの協議のため、11日月曜に伊ローマ入りしています。
また、ディマイオ伊外相との会談で「イランとして、恒久的で良好な合意を真剣に追求しており、また核合意から完全な経済的利益を得られる必要があると考えている」としました。
そして、「わが国は常に、自らの新たなイニシアチブを提示してきた。にもかかわらず、アメリカは正しいやり方で論理的に行動していない。彼らこそが、問題に対する自らの捉え方を現実的なものにすべきだ」と語っています。
さらに、戦闘行為に訴えることに対するイラン政府の反対の立場を強調するとともに、「ウクライナ危機において、我々は自国の連絡ルートを通じてロシア・ウクライナ両政府に対話を促そうと努力してきた。さらに地域レベルでは、自らの外交活動の中でトルコ・シリア間の問題を、平和的な対話や協議を通じて解決すべく努力している」と述べました。
一方、ディマイオ外相も「イタリア企業は、イランでの自らの経済活動継続の意向を示している」と語っています。
また、「わが国とEUは、全ての関係国の核合意復帰に関する協議の成果到達に関心がある」と述べました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は11日午後、さらにローマにてステファニア・クラクシ伊上院外交委員会委員長とも会談し、イランとしてウクライナ危機解消に向けた政治的解決策を支持すると協調しました。