駐スウェーデン・イラン大使が、テヘランに召還
7月 21, 2022 18:51 Asia/Tokyo
スウェーデンの裁判所が、イラン国籍のハミード・ヌーリー氏に終身刑判決を下したことへの抗議として、同国駐在のイラン大使が今後の対応を協議するため本国に召還されました。
イルナー通信によりますと、イラン外務省のキャンアーニー報道官は、「イランは、ハミード・ヌーリー氏に対してスウェーデン裁判所により出された、根拠のない捏造された容疑にもとづく判決に抗議し、同国駐在のイラン大使を協議のため本国に召還した」と述べました。
ヌーリー氏は、2019年11月9日にスウェーデンへ入国した際、同国の治安当局により家族問題を理由に身柄を拘束され、それ以来30ヶ月以上にわたり拘留されています。
ヌーリー氏は拘束後、あらゆる国際法に反して4ヶ月の間、自身の家族と連絡を取る許可を与えられませんでした。スウェーデン司法当局はまた、ヌーリー氏を2年間独房に拘留し、家族が同氏に会うため幾度もスウェーデンを訪問していたにも関わらず、面会の機会を設けて直接会うことを許しませんでした。
ヌーリー氏は、34年前のイランでの事件に関与したとして、スウェーデンの検察庁から罪に問われていますが、この事件の原告は、ほとんどが反イランテロ組織MKOモナーフェギンのメンバーです。
一方、1979年のイラン・イスラム革命以来、モナーフェギンはテロ活動で1万7000人以上のイラン市民を暗殺してきました。このテロ組織はまた、非人道的な行動と人道に対する犯罪を引き起こしたことから、世界の多くの国のテロ組織リストに加えられています。
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