イラン製ワクチンが、オミクロン株BA.5に有効
イラン製コロナワクチン・COVIran Barekatの臨床試験担当者は、同ワクチンがオミクロン株BA.5に有効であることが分かったと語りました。
イランでのコロナワクチン接種は、国産ワクチンの接種により急ピッチで進んでいます。イラン保健医療教育省の発表では、これまでに6493万122人が1回目を、5830万8068人が2回目を、そして3043万9057人が3回目のワクチン接種を受けており、これにより国内での総接種回数は1億5367万7247回に達しています。
世界のコロナワクチンと並行して、イラン国内で接種されたワクチンのひとつが国産のCOVIran Barekatです。同ワクチンの臨床試験担当者であるモハンマドレザー・サーレヒー氏によると、COVIran Barekatはオミクロン株BA.5にも有効であるということです。
イルナー通信によりますと、サーレヒー氏は22日月曜、40人に対する臨床試験の結果、COVIran Barekatの追加接種により血液中の抗体が大きく増加したと述べました。
サーレヒー氏によると、この臨床試験は、1回目・2回目の接種でCOVIran Barekatや中国シノファーム製の不活化ワクチンを接種した人を対象に行われました。
オミクロン株BA.5はイランでも確認されており、BA.1およびBA.2と比べて抗体をすり抜け、感染力が高いのが特徴です。
BA.1に感染したことのある人は、4週間後に再びBA.1に、あるいはBA.2、BA.4、BA.5に感染する可能性があるということです。
オミクロン株以前のコロナウイルスは、抗体により感染予防が可能でしたが、BA.5に関してはそうした効果は期待できず、一度感染してから4週間以内は再感染する可能性があります。