イランがリビア首都での最近の武力衝突に懸念表明
8月 28, 2022 18:53 Asia/Tokyo
イランが、リビア国内での交戦勢力の間の衝突の早急停止と、国民の安全や利益維持に基いた対話による対立解消を求めました。
リビアで、首都トリポリを拠点とする暫定統一政府のアブドゥルハミード・ドベイバ首相と、議会に指名されたファトヒ・パシャガ新首の間で政治的対立が発生しました。
この事態を受け、両政府勢力の間で武力衝突が起こる可能性が増加しており、この数日、トリポリ市内には軍隊が配備されています。
ファトヒ・パシャガ氏は今年2月、議会の多数票によりアブドルハミード・ドベイバ首相の後任として新首相に指名されましたが、ドベイバ首相は政権移譲を拒否し、「権力は、国民の票によって選ばれる人物のみに委ねる」と発表しました。
この中で、イラン外務省のキャンアーニー報道官は28日日曜、トリポリでの最近の衝突に懸念の意を表明し、「わが国は、すべての交戦勢力に対し、自制し、緊張の激化を阻止するとともに、リビア国民の利益を優先課題に据えるよう呼びかけている」と述べました。
また、「イランとして、リビアの国家統一、安定、領土保全を維持し、国家の発展・繁栄というリビア国民の正当な要求を確保する、政治的勢力間対話や平和的解決策のプロセスを支持する」としています。
タグ