視点
イラン最高指導者が強調する「世界の覇権主義を撃退したイラン」
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イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「わが国は、覇権主義という七つの頭を持つ竜を撃退し、進歩発展を遂げた」と語りました。
ハーメネイー師は3日土曜、第7回預言者一門国際会議に出席した各国のゲストやメンバーらと会談し、覇権主義体制が向ける敵視や憤慨の理由の一部は、イランが横暴な要求への抵抗を諸国民に奨励していることにあるとして、「テロ組織ISISなどの例に見られるように、諸国でアメリカが行う犯罪計画を無力化していることは、イラン恐怖症やシーア派恐怖症を集中的に吹き込むプロパガンダや、他国への内政干渉だとしてイランに非難の矛先を向けるという行動が見られるようになった」と語りました。
イランの体制やイスラム革命にとっての重要な戦いの1つに、覇権主義の排斥および、外国による覇権を受容しないことがあります。この原則は、イランイスラム共和国憲法にも明記され、過去40年間にわたって覇権主義の排斥はイランの対外政策の筆頭に掲げられてきました。実際にイスラム革命は、独立希求や覇権主義排斥の精神を明白な特徴として持つ言説を、世界の政治の舞台にもたらしました。覇権主義という言葉は、イスラム革命の政策を説明する中で繰り返し用いられていますが、その元にはイスラムの聖典コーランの教えがあります。
1979年にイランイスラム共和国を建国したホメイニー師は、覇権主義の排斥を非常に強調していましたが、その最たるものが、現代における覇権主義の具現者かつ大悪魔である、アメリカの政策や行動への対抗です。イスラム体制に対するアメリカの敵対行動や悪行は、同国が西側陣営の筆頭としてイスラム体制に抵抗すべく全力を挙げていることで、過去40年間にわたり常に衆目の知るところとなっています。
ホメイニー師は、アメリカの覇権主義的な体質を完全に知り尽くした上で、これに関して度々警告しているとともに、アメリカへの効果的な対抗を強調しています。同時に、ホメイニー師はイスラム革命勝利にもつながった「イスラムによる覇権主義排斥」という対応策を、イランの地理的領土に限ったものとは考えず、全ての抑圧された人々にとっての解決策であり、さらには世界のあらゆる地域で実現されうるものだと見なしていました。実際に、イスラム革命の崇高な目的や理想においても、覇権主義の排斥は中軸的な位置づけにあります。
ハーメネイー師がイスラム革命最高指導者を務める現在においても、イランの覇権主義排斥的なアプローチは、本格的に追求されています。このことを象徴しているのは、ジョージ・W・ブッシュ大統領時代の大がかりな西アジアに対する計画、地域の扇動を目的としたオバマ大統領時代のISISなどのタクフィール派テロ組織に対する支援、そしてトランプ前政権下でのシオニスト政権イスラエルと地域諸国の関係正常化合意である「アブラハム合意」などの、アメリカが過去40数年間にわたりあの手この手を駆使して決行を試みてき諸々の覇権主義的陰謀に対する、イランの抵抗です。
もう1つのアメリカが企む問題としては、イラン恐怖症という現象を煽ることによる、地域的なイラン包囲網の結成があります。もちろん、これらの覇権主義的な陰謀・計画の主要な共謀者が、地域でアメリカの戦略的に協力しているイスラエルであるのは、あえて言うまでもありません。
これらの覇権主義的な陰謀への対抗にあたり、イランは臆することなく完全な対策措置をもって、また地域の同盟国の支援を得て、アメリカの覇権主義的計画を失敗へと追い込みました。
これに関してハーメネイー師は、イランが他国には内政干渉しないことを強調するとともに、覇権主義者による対イラン疑惑提示の理由がイランの目覚しい進歩発展を阻止できなかったことにあると指摘し、「もちろん、誰もが覇権主義者の政策に対して警戒し、それに同調しないようにすべきである」と注意喚起しているのです。



