イラン最高指導者、「抵抗は進歩の源、屈服は後退の元凶」
(last modified Sat, 15 Oct 2022 06:39:43 GMT )
10月 15, 2022 15:39 Asia/Tokyo
  • イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師
    イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「わが国のイスラム共和制は超大国に屈服することなく立ち向かってきた」と強調し、「抵抗は進歩の源であり、屈服は後退の元凶である」と語りました。

ハーメネイー師は14日金曜、イスラム暦ラビーオルアッワル月17日にあたるイスラムの預言者ムハンマドの生誕日に際して、体制責任者および、テヘランで開催されたイスラム団結国際会議に出席する外国人ゲストらと会談し、「イラン・イスラム共和国は、その建国者ホメイニー師の指導の下、当時は米ソという2つの超大国の前に立ちはだかる小さな苗木でしかなかったが、その苗木は今や、根こそぎ掘り起こす発想も持てないほどの巨木となった」と述べています。

また、「我々は抵抗し進歩した。勿論立ち上がり抵抗することは、他の事と同じように困難を伴う。しかし同じ人が屈服するとすれば、その場合も困難に巻き込まれる。そこにある違いは、抵抗は進歩につながり、屈服は後退につながることだ」としました。

そして、一部のイスラム諸国とシオニスト政権イスラエルとの関係正常化を、最大の裏切りの1つだとしました。

さらに、イラクやシリアにおけるテロ組織ISISの犯罪、特にアフガニスタンで起きた児童・生徒の集団殺戮に遺憾の意を示し、「シーア派にもスンニー派にも過激派はいるが、それぞれの一般信徒とは何の関係もない。これらの過激派を根拠に、その宗教の根本を非難するべきではない」と語っています。

加えて、パレスチナやイスラム世界の他の地域での困難、圧力、殺害の増加は「イスラム共同体内の軋轢・分裂」の結果だとし、イスラム教徒には多くの共通点がある点を指摘して、「これまでわが国は、パレスチナのスンニー派の同胞を包括的に支援するなど、イスラムの団結の実現のために全力を尽くしてきたが、この支援は今後も全力で続けていく所存だ」としました。

 


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