トルコ外相、「原油価格低下を望むなら対イラン制裁の解除を」
10月 22, 2022 17:00 Asia/Tokyo
トルコのチャヴシュオール外相が、世界のエネルギー危機を克服するには、アメリカが強権的な物言いをやめて対イラン制裁を解除することが必要だとの認識を示しました。
アメリカを筆頭とする西側諸国は、常に「制裁」を独立諸国に対する道具として利用しています。こうした制裁は、平和目的の核計画を理由としたイランに対する制裁なども含めて、世界各国にとって損害でしかなく、西側諸国にすら問題をもたらすものとなっています。
イランやロシアに対する制裁に起因するヨーロッパを中心とした世界のエネルギー危機が続く中、トルコのチャヴシュオール外相は、この危機を克服する唯一の道はイランへの制裁の解除だとしました。
チャヴシュオール外相は21日金曜、原油価格高騰につながるOPECプラスの減産決定について、「原油価格低下を望むなら、対イラン制裁を解除すべきだ」と述べました。
同外相はまた、減産決定を理由にアメリカがサウジアラビアを脅迫していることについて、「このような強権的な物言いは正しい方法ではない」としました。
対イラン石油制裁に続き、ロシア産の石油・ガスの欧州への禁輸措置は、エネルギー価格の高騰につながりました。サウジアラビアを筆頭とするOPECプラスは、アメリカの増産要求を拒み、バイデン米大統領はこの決定についてサウジ政府に警告しました。
アメリカはサウジを非難する中で、「ロシアと協調している」とさえ主張しています。