IMF、「イランの実質外貨準備高は1220億ドル」
11月 03, 2022 19:28 Asia/Tokyo
IMF・国際通貨基金が最新の報告で、イランの実質的な外貨準備高が1220億ドルになるとしました。
イルナー通信によりますと、IMFは、西アジア、北アフリカ、中央アジアの経済見通しに関する一連の報告の最新版において、イランが利用できる外貨準備高が今年は308億ドルになると算出しました。IMFの2021年報告では、イランが利用できる外貨準備高は177億ドルとされており、2022年は前年比で約130億ドル増加したことになります。
IMFは、アメリカ政府によるイランへの最大の圧力政策に沿った措置として、2018年報告では1224億ドル余りとされていたイランの外貨準備高を、2019年は一気に149億5000万ドルとしました。この数字は、イランが利用できる外貨準備、すなわち、イランの金融当局が実際に手元に管理しており、制裁の影響を受けない外貨だと説明されています。
しかし、IMFは新しい報告で、イランの実質的外貨準備高が発表された数値よりもはるかに多く、2021年は発表値177億ドルに対して、実際は1220億ドルになるとしています。
この数値に基づけば、イランは外貨準備高において、西アジア、北アフリカ、中央アジアの32か国間で上位にあり、同国を上回っているのは、サウジアラビアおよびアラブ首長国連邦の2か国のみということになります。
IMFは、イランが利用できる外貨準備高が、2023年にも増加して発表値で422億ドルに達すると予測しています。