イスラエル・メディアへの視点 | ガザでのシオニスト入植地建設計画、今後の悲惨な戦争に対する懸念
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イスラエル退役軍人のイツハク・ブリック氏
シオニスト政権イスラエルの第7チャンネルTVがイスラエル軍参謀総長の発言として、ガザにおける新たな戦争計画を報じました。
シオニスト政権イスラエルの第7チャンネルTVがイスラエル軍参謀総長の発言として、ガザにおける新たな戦争計画を報じました。
【ParsToday西アジア】イスラエル第7チャンネルTVによりますと、イスラエル軍のエヤル・ザミール強盗参謀本部議長は21日月曜、政府高官らに対し、治安当局筋が「ガザ制圧計画」と称する新たな戦争計画を提示しました。この新計画は、人質の帰還とパレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの殲滅・解体という戦争目標の達成を目指し、ガザ地区におけるより広範な軍事作戦を提案しています。
ザミール議長はまた「捕虜釈放交渉が失敗に終わるか、60日間の停戦の枠組み内での戦争終結でハマスと合意できない場合、新たな計画を実行する」と強調しました。この計画は、イスラエル国防軍が現在支配している地域よりも広い地域を占領することに重点を置いています。
米ニューヨークの下院議員事務所が被害、イスラエル支持を理由に
イスラエルの第7チャンネルTVの別の報道によりますと、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス米国下院議員(ニューヨーク出身)の事務所が21日月曜、同議員がイスラエルの防衛システムに対する米国からの5億ドルの援助削減法案に反対票を投じたことを受け、血のような赤いペンキで落書きされる被害を受けました。
ウエストチェスター・スクエアにある同議員の事務所の窓には、「米国オリンピック委員会はガザでのジェノサイドに資金を提供している」と書かれた看板が取り付けられていました。この事件については、ブギーダウン解放戦線と称する組織が犯行声明を出し、「パレスチナの人々の側にあり、米国オリンピック委員会の偽善を非難する」と表明しています。
開戦以来初:イスラエル軍がガザ中部で地上演習を開始
イスラエル第7チャンネルによりますと、シオニスト政権軍ゴラ二旅団(北部方面軍)の部隊が21日月曜、ガザ戦争開戦以来初めて、ガザ中部デイル・アルバラ南部で地上演習を開始しました。イスラエル軍は、収容されている捕虜の安全を懸念し、これまでこの区域では演習を行っていませんでした。今回の演習は、作戦地域への空爆と砲撃を受けて行われました。
追放から20年、1000世帯がガザ地区への入植を要求
さらにイスラエルの第7チャンネルによれば、約1000世帯が21日月曜、イスラエル首相と閣僚に対し、ガザ地区北部国境への入植許可を直ちに発行するよう求める書簡を送付しました。首相宛ての書簡には、次のように記されています;
「私たち1000世帯は、ガザ北部国境への定住、シオニスト入植地、教育機関、工業プラント、そして民間インフラの建設を目指している。ユダヤ人追放から20年が経過した。今こそ方向転換の時が到来している。民間人の大々的な存在によってのみ、この地域の安全が確保され、イスラエルの主権が回復される」
これらの家族は、この地域がすでに入植地建設に適した状態にあること、そしてガザ地区全体に入植地建設を再開するための第一歩として、シオニスト入植地建設のための緊急措置を講じる必要があると強調しています。
イスラエルの安全保障状況に関する憂慮すべき事実
退役したイスラエル軍少将イツハク・ブリック氏は21日月曜、第7チャンネルTVに対し、次のように述べました;
「我々は、急速に変化し時には予想外の事態も起こる不安定な地域に暮らしている。過去にイランや、レバノンのイスラム抵抗組織ヒズボッラーに対して成功を収めたとしても、それに胡坐をかいてはならない。イスラエル軍に、猛スピードで発展・アップデートされる脅威への対応準備をさせなければ、次の戦争に備えることはできない。我々が『鉄の剣』戦争に備えていなかったように、次の戦争は数十倍も苦痛を伴うものになる可能性がある。これは個人的な意見ではなく、少佐から大隊長、中隊長に至るまで、軍の上級将校諸氏が匿名を条件に現地の状況について私に語った事実を提示しているのである。分別のある人なら誰でも、我々がハマスとの戦いに敗れたことを理解できる」
なお、ブリック氏はイスラエルの安全保障上懸念される地域としてレバノンのヒズボッラー、シリア、イラン、ヨルダン国境、エジプト、ヨルダン川西岸地域を挙げています。