イスラエルで広がる性暴力、政府は隠ぺい
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イスラエルのレイプ・クライシス・センターの年次報告書は、性的暴力の前例のない増加と、政府および治安機関による構造的な隠ぺいの実態を明らかにしました。性暴力の矛先は、子供、女性、さらにはパレスチナ人拘束者にも向いています。
(last modified 2025-11-24T09:46:36+00:00 )
11月 23, 2025 20:12 Asia/Tokyo
  • イスラエルで広がる性暴力、政府は隠ぺい
    イスラエルで広がる性暴力、政府は隠ぺい

イスラエルのレイプ・クライシス・センターの年次報告書は、性的暴力の前例のない増加と、政府および治安機関による構造的な隠ぺいの実態を明らかにしました。性暴力の矛先は、子供、女性、さらにはパレスチナ人拘束者にも向いています。

【ParsToday西アジア】「女性に対する暴力撤廃の国際デー」を前に発表されたこの報告書は、イスラエル社会における性的暴力の実態を明確に示しています。教育機関や職場での性加害・性的虐待の増加から、後手に回る政府や治安機関の対応まで、幅広い問題が浮き彫りになっています。

 

西アジアで最も多い性暴力件数

イスラエルでは、人口10万人あたり15.5件の強姦事件が記録されており、西アジア地域で最も高い割合となりました。2024年には5万1000件以上の性的暴力の報告があり、そのうち58%が子供や若者が被害に遭ったものでした。また、被害者の86%を女性が占め、匿名で通報した若者の数は30%増加しています。

 

戦争と社会的圧力の影響

ガザ戦争以降、イスラエルでは性的暴力の増加が顕著になっています。報告によれば、学校での性的暴力は45%、職場での暴力は50%増加しています。専門家らは、政治的な緊張の高まりと戦争の精神的影響が、この増加の主な要因であると指摘しています。

 

行政による隠ぺいとその結果

警察、検察、教育、福祉、刑務所、軍などの各省庁は性暴力に関するデータを隠ぺいしています。強姦事件の81%は起訴されることなく処理されており、軍での性的暴力は約3000件、刑務所での暴力は24%増加しています。その一部は、パレスチナ人拘束者に対するものです。

 

政府による予算削減とセンターの活動継続

また、イスラエル政府はレイプ・クライシス・センターの予算を削減し、その活動に支障をもたらしています。センターは訴訟を通じて被害者の権利を守り、この社会的な問題を記録し続けています。

 


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