米・ウクライナ間交渉で進捗あり、トランプ政権の計画による圧力下で立場接近
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アメリカとウクライナが、ドナルド・トランプ米大統領の和平案の受け入れに向けて「意義ある進展」ありとしていますが、同案の厳格な規定とアメリカの政治的圧力により、ウクライナ戦争の将来は複雑な様相を呈しています。
(last modified 2025-11-24T12:42:23+00:00 )
11月 24, 2025 17:52 Asia/Tokyo
  • ウクライナと米国がトランプ氏の計画を受諾する方向で意義ある前進
    ウクライナと米国がトランプ氏の計画を受諾する方向で意義ある前進

アメリカとウクライナが、ドナルド・トランプ米大統領の和平案の受け入れに向けて「意義ある進展」ありとしていますが、同案の厳格な規定とアメリカの政治的圧力により、ウクライナ戦争の将来は複雑な様相を呈しています。

米国とウクライナがスイス・ジュネーブ協議における「意義ある進展」を同時発表したことは、ドナルド・トランプ米大統領の提案が両国にとってこれまで以上に重要な議題となっていることを示しています。

【ParsToday国際】タスニーム通信によりますと、アメリカとウクライナは共同声明において「双方の立場は大きく相互接近し、和平枠組みの改訂版も策定された」と強調したものの、最終決定権は依然としてトランプ大統領とゼレンスキー・ウクライナ大統領に握られています。このことから、ウクライナの戦争問題へのホワイトハウスの直接介入の度合いが高まっていることが見て取れます。

こうした外交の加速の始点となったのは、米新興メディア・アクシオスがトランプ大統領の「28項目の計画」の詳細を暴露したことでした。この計画は、ウクライナ東部のさらなる割譲や同国のNATO北大西洋条約機構加盟資格の永久放棄など、ウクライナに対し大幅な譲歩を求めるものです。当然ながらこれらの条件にウクライナは神経を尖らせ、同国内での安全保障上の懸念を巻き起こしました。しかし、米国当局者の発言からは、ウクライナに安全保障と経済的な保証提供に向けた努力がなされていることが分かります。

米ホワイトハウスの発表によれば、新たな草案にはウクライナの短期・長期安全保障、経済発展、インフラ保護のためのメカニズムが盛り込まれており、ウクライナはこれらの問題が自国の「中核的懸念」を網羅していると主張しています。ゼレンスキー大統領は協議を「奥深い」ものだったとし、トランプ政権は「ウクライナの声に耳を傾けている」と表明しました。

しかし、同時に自らのSNS「トゥルース・ソーシャル」でウクライナ指導部を恩知らずとして非難するという、トランプ氏の二面性ある行動は、この計画を取り巻く政治的雰囲気が依然として脆弱であることを物語っています。和平プロセスは始まったものの、トランプ大統領の計画の難局とアメリカの圧力は、最終決定段階でこの「意義ある進展」に深刻な障害をもたらす可能性があります。

 

 


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