イラン外務省報道官が、安保理非公式会合の開催者に反論
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イラン外務省のキャンアーニー報道官
イラン外務省のキャンアーニー報道官は、アメリカが国連安保理非公式会合(アリア・フォーミュラ)の開催において失敗し、制裁に反対する19カ国の代表に発言の機会を与えなかったことに触れ、「19カ国の代表はテヘランでの会議に出席することで、アメリカに回答した。誰が孤立しているというのか?」と述べました。
キャンアーニー報道官は6日日曜、先週アメリカとアルバニアの呼びかけによって開催された国連安保理非公式会合(アリア・フォーミュラ)についてツイッターに、「最大の人権侵害者と最悪のテロ組織支援者が、反イランの題目でアリア・フォーミュラを開催し、自らの思い込みでイランを非難し、孤立化させようとした」と投稿しました。
キャンアーニー氏は続けて、「アメリカはこのアリア・フォーミュラで、イランの女性・子供への制裁に賛成する悪名高い女性2人に発言の機会を与えた! アメリカはニューヨークで目的を遂げられなかった。この会議から1週間も経たないうちに、19カ国の代表はテヘランに集まり同地で開かれた国連憲章を守る有志グループ会議に出席することで、アメリカへ回答した」とつづりました。
アリア・フォーミュラとは、国連安保理の非公式会合の一形態で、理事国からの提案で開催されます。非公式であることから、決議などはできないものの、外部の組織や個人の出席も可能です。1992年にベネズエラの国連大使で安保理議長だったアリア氏が考案したことからこの名前がつきました。
2日水曜、このアリア・フォーミュラが、イランの人権・抗議活動状況の検討という名目でアメリカやアルバニアの提案により開催されました。
国連憲章を守る有志グループの第1回会合は5日土曜、参加諸国の次官、大使、大統領特使や代理人ら、およびイランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が出席し、テヘランで開催されました。
同会合は最終声明で、一方的な制裁に対するイラン政府・国民への支持と、一部の国が安保理をイランへの内政干渉のための手段として利用することに懸念を表明しました。