汎アラブ紙、「イランに対し政権転覆作戦始まる」
11月 07, 2022 16:24 Asia/Tokyo
ある汎アラブ紙がコラムで、「米国とイギリスの諜報機関が1953年に共同でイランに対し行ったエイジャックス作戦(Operation Ajax、当時のイラン・モサッデグ政権の転覆を狙った作戦)の2022年版が始まった」と報道しました。
レバノンの作家カマール・ハラフ氏は、汎アラブ紙ライ・アルヨウムのコラムにおいて、「イランで最近起きた暴動の舞台裏を調査したが、これは1953年に当時のイラン政権に対して英米が共同で行ったエイジャックス作戦の2022年版である」としました。
このコラムの導入部は、 「西側や一部のアラブメディアは、これが警察拘置所でのマフサー・アミーニーさん(当時22)の死を受けて始まった抗議運動であり、イラン社会で頭髪を覆うヘジャーブの身に付け方が問題になっていて、人々がそれを変えようと立ち上がったと伝えている」と始まっています。
しかしハラフ氏はこれについて、「イランの今日の状況は、米国とイギリスが共同で行っている”諜報作戦”に集約される。もちろん、シオニスト政権イスラエルの諜報機関も、アラブ諸国の資金援助を受けながらこの作戦に協力している」と説明しました。
さらに続けて、「米国が、”流血をともなう火遊び”と言えるような戦争を複数起こせる能力や諜報システムを持っていることは、誰の目にも明らかであり、その道具となるのが”虚偽・武器・金”である」と指摘しました。
そのうえで、「この類の戦争は当時よりは現代的かつ、より少ない衝突を伴い、10 年前のリビアやシリアで出現した。これらに関しては複数の諜報機関が裏で作戦を指揮していた」としました。