中部サーヴェの大モスク;イラン式建築・芸術の美
11月 20, 2022 15:11 Asia/Tokyo
イラン中部マルキャズィー州サーヴェの大モスクは、イスラム以前、イスラム到来初期の数世紀、サファヴィー朝といった3つの歴史的時代がその中に内包されている史跡です。
国際通信イランプレスによりますと、この歴史的なモスクは日干しレンガと粘土で作られています。
モスク内は、南部にある境内とドーム、対になったテラス、尖塔、複数の礼拝室、そして礼拝方向を指し示すいくつもの古い壁龕(ミフラーブ)で構成されています。
このモスクの象徴でもある非常に美しいドームは、高さ16m、直径14mにも及びます。
この建物に用いられているイラン建築様式は、トルコ・ブルーのタイルを使った職人技の装飾とともに、このモスクの美しさを引き立てています。
このモスクは宗教的な重要性を持つのに加えて、建築、壁画装飾、タイル細工、クーフィーやスルスといった書体による書道を浮き彫りにした漆喰装飾などの面でも、貴重な遺産とされています。
長い歴史を持つサーヴェの大モスクはこのような点から、観光客や他のイスラム諸国からの巡礼者の注目を集める存在となっています。