イラン外相、「対イラン決議はアメリカによるIAEA悪用」
11月 20, 2022 18:38 Asia/Tokyo
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、IAEA・国際原子力機関理事会で対イラン決議が採択されたことについて、「ここ最近のアメリカによる偽善とIAEAの政治的悪用の継続だ」としました。
米国と英独仏によって提案された対イラン決議は17日木曜、賛成26票、反対2票(ロシアと中国)、棄権3票で採択されました。
イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は19日土曜、オマーンのバドル外相と会談し、「イランは国際的な権利・義務に忠実であり続けるとともに、IAEA理事会決議に対して効果的な対応をしていく」と述べています。
その上で、「最近、敵はイラン国民の純粋な感情を悪用し、度重なる干渉により、イランの国内情勢に影響を及ぼそうとした。その挙句に、一部都市ではテロ攻撃により複数の国民が殉教・負傷することになった」としました。
そして、このような事件を強く非難し、アメリカと英仏独によるイラン国民への最大限の圧力行使の中で起きたものである、との見方を示しています。
これに対しオマーンのバドル外相も、地域の安全・安定の防衛というイラン・オマーン両国の決意に触れ、「両国が地域および世界の課題解決のため建設的な役割を果たせるよう希望する」としました。
そして、イランへの寄り添い・支持がオマーンの変わらぬ姿勢であるとし、イラン指導部は現在の困難を克服できるとの見方を示しています。
バドル外相はまた、あらゆるテロ・暴力行為を否定した上で、地域や世界が抱える問題は対話と相互理解、平和的手段以外に解決法はないと述べました。
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