イラン最高指導者、「対米協議で問題は解決しない」
イランイスラム革命最高指導者アリー・ハーメネイー師が「主要な闘争や衝突は国際的覇権主義者とのものだ」とし、「対米協議では問題は解決しない」と語りました。
ハーメネイー師は26日土曜、民兵組織バスィージのメンバー数百人を前に「今日、わが国と敵対する者の最も重要な方法は虚偽や虚言であり、これによって思想を支配することによって自らの目的を推進しようとしている」と述べています。
また「西アジア地域は、石油やエネルギーなどの天然資源の中心地であるとともに、東西の十字路であり、これゆえ強奪的な偽りの政権であるシオニスト政権イスラエルがこの地域で成立し、それにより西側が西アジア地域で資源の略奪や戦争勃発、分裂を目的に拠点を持つようになった」と語っています。
さらに、戦略的な西アジア地域における地域で最も重要な地点はイランだとし、「したがって、最初はイギリス、次にアメリカが地域を完全に支配できるために、特にイランでの傭兵を育てることに特別な投資をした」としました。
そして、「最初に彼らは20%の濃縮を、次に5%の濃縮の停止を要求し、次に核産業全体の停止を要求し、次に憲法の変更、国境での足止めとイランの手を空にすること、そして防衛産業の停止を要求している」と語っています。
続けて、「対米交渉では問題を解決できない。すべての基本的な問題でアメリカの機嫌をとり、すべての譲ることの一線を越えた場合にのみ、アメリカはパフラヴィー時代のようにイランとは何の問題もなくなる」としています。
加えて、「核合意2 は、イランがこの地域での存在を完全に放棄することを意味し、核合意 3 は、イランがミサイルや無人機などの戦略的かつ重要な武器を一切生産しないことを約束することを意味し、その結果、イランは侵略に直面しても武器・防備なしということになる」と語りました。
そして、アメリカの著名人によって約 15 年前に暴露されたアメリカの計画に言及して、「彼らの計画は、イラク、シリア、レバノン、リビア、スーダン、ソマリアの 6 カ国を打倒し、最終的にこの地域におけるイランの戦略的深さと広がりを破壊し、国を弱体化させることで、最終的にイラン自体を崩壊・打倒することだった」と述べました。
また、「しかし、イラク、シリア、レバノンの 3 か国におけるイスラム革命の思想と拡大は有効なものとなり、重要な偉業が成し遂げられた。それは、これら 3 か国でアメリカが敗北を喫したことである」と語っています。
最後に、レバノンのシーア派組織ヒズボッラーとアマル運動を破壊するためのアメリカの計画は失敗したことに言及して、「地域でのこうした陰謀や策略は、イランの有能で偉大なる力により未遂に終わった。この偉大な勢力の具現化はイスラム革命防衛隊ゴッヅ部隊のソレイマーニー司令官という人物だった。このため現在、このソレイマーニー司令官の名前がイラン国民にとって非常に重要で人気があり、敵にとってこれほどまでに不快にさせるものであるかがはっきりした」としています。