弦楽器ウードが、イラン・シリア文化遺産としてユネスコ登録
(last modified Thu, 01 Dec 2022 09:40:46 GMT )
12月 01, 2022 18:40 Asia/Tokyo

ユネスコ・国連教育科学文化機関において、弦楽器ウードの製造および演奏がイランとシリアの文化遺産として登録されました。

弦楽器のウードはこのほど、第17回無形文化遺産保護条約関係省庁連絡会議における投票において、シリアとイランの共同遺産として登録されました。

ユネスコはウードについて、「この楽器は同地域で1500年以上の歴史を持つ弦楽器であり、他の多くの弦楽器同様に、演奏者が自身の膝上に置いて、片手の指で弦を押さえ、もう一方の手でその弦を弾く方法で奏でられる。ウードの響胴は梨型で比較的大きく、棹は通常短くて、指の位置を固定するフレットを持たない」と説明しています。

ウードはイランで、南西部フーゼスタン、ブーシェフル、ホルモズガーン、首都テヘラン、西部コルデスターン、南部シーラーズ、中部イスファハーン、北西部タブリーズ、北東部マシュハドなどの各地・各都市で使われてきました。

イランの数学者、天文学者、地理学者、哲学者、歴史家であったアブー・アブドゥッラー・ムハンマド・イブン・ムーサー・アル=フワーリズミーは、自身の著作でウードを「バルバト」と呼び、その由来が楽器の形と似ている「水鳥の胸」という意味の「バレ・バト」の語にあるとしています。

 


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