イラン南西部で、新規原発の建設作業が開始
(last modified Sat, 03 Dec 2022 09:14:03 GMT )
12月 03, 2022 18:14 Asia/Tokyo

イラン南西部フーゼスターン州のダールホヴェイン市で3日土曜、300メガワットの容量を持つカールーン原子力発電所の建設作業が始まりました。

最大出力300メガワットの加圧水型原子炉(PWR)を備えるカールーン発電所は、カールーン川およびダールホヴェイン市の近郊に建てられます。

この計画の完成までの期間は、およそ8年とされています。

軽水(=普通の水)を減速材および冷却材として使う加圧水型炉は、世界の原子力発電所の主流として最も多く用いられており、燃料には濃度約4%の二酸化ウランが使用されます。

イラン原子力庁のエスラーミー長官は、原子力発電所の拡大に向けてイランが急速に動き始めたとして、「国内電力における原子力エネルギーの割合は20%にまで上げられるべきである」と述べました。

続けて、核技術を用いた発電の重要性を挙げて、「政府は安価なエネルギーおよび燃料の生産に向けて動いており、そのために、原子力発電所の拡大は本庁の優先事項に据えられている」と説明しました。

イラン初となる原子力発電所は、同国南部に建設された1000メガワットの容量を持つブーシェフル原発で、ここでの電力生産はすでに軌道に乗っています。

核技術は、新しい産業の発展や新技術の開発において大きな役割を占めています。

イランも、国内の専門家の力に依拠した原子力エネルギーの平和利用に目を向けており、このようなエネルギーの平和的な産業利用のみがその目的であることを、善意とともに証明しています。

 


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