中国が、核合意復活と米の対イラン制裁解除を支持
12月 20, 2022 17:51 Asia/Tokyo
中国の耿爽国連次席大使が、核合意復活のための協議再開とアメリカによる対イラン制裁の解除を求めました。
19日月曜夜に開かれた安保理決議2231に関する会合で、耿爽氏は「核合意は多国間外交の重要な成果であるとともに、対話による問題解決の生きた手本、かつ西アジアにおける平和と安定そして、核不拡散体制のための支柱である」と述べています。
また、「アメリカ前政権が一方的に核合意から離脱し、イランに対し最大限の圧力を行使したことで、核の危機が生じた」としました。
その上で、「中国は、すべての核合意当事国に対し、合意復活に速やかに取り組むよう求める。また、それぞれが自らの責任を果たし、可及的速やかな核合意復活にむけた交渉を行うべきだ」としました。
そして、「対話と協議は、イラン核問題を解決する唯一の手段であり続けてきた」と強調しました。
またアメリカに対しては、核合意における自らの責務を果たし、一方的な対イラン制裁を全廃して、脅迫をやめるよう求めました。
加えて、「イランに対する圧力行使は問題解決の助けにはならない。核交渉をイラン国内の問題に絡めることは、交渉の中断を招くだけだ」と強調しました。