イラン外務省報道官、「地域安全の支援は我が国の基本アプローチ」
(last modified Tue, 17 Jan 2023 11:21:48 GMT )
1月 17, 2023 20:21 Asia/Tokyo
  • イラン外務省のキャンアーニー報道官
    イラン外務省のキャンアーニー報道官

イラン外務省のキャンアーニー報道官が、地域の安全を支援することはイランの基本的アプローチであるとして、「近年のイランの努力は、多国籍のテロリストらによる地域の各国政府の転覆を防いだ」と述べました。

イランに駐在する諸国武官らの会合

 

キャンアーニー報道官は17日火曜、イランに駐在する諸国武官らとの会合で、「イランは長年、その戦略的価値とあふれる富のために、常に外国に狙われており、侵略にさらされたり、一部地域が占領されたりしてきた」と述べました。

続けて、「イランは、 1979年にイスラム革命が勝利してからほどなく、外国より政治、軍事、情報などの全面的支援を受けた隣国のイラクから攻撃を受け、それは8年間続くこととなった」としました。

また、「米政府の文書によれば、イランの新体制は、イスラム革命勝利後の最初の数ヶ月間こそ体制変更のための組織的な陰謀にさらされていたものの、その後は国家の安全を元来の形で維持し、自身の防衛能力を抑止力のために強化するよう努めてきた」と説明しました。

さらに、イランが常に自国およびその周辺地域の安全を確保しようと尽力してきたとして、「我が国が地域の安全を確保するために取ってきた最も重要な措置の1つは、テロや麻薬、過激派、密輸との戦いであり、その過程で多額の資金も費やしてきた」と指摘しました。

一方、平和的な核活動について、「我が国は、IAEA国際原子力機関の一員であり、自国が平和的核活動を行っていたものの、米政府との協議に応じて核合意を結んだ。そして、米国がこの合意から離脱したにもかかわらず、合意内の自国の義務を順守してきた」としました。

そして、イラン政府には合意文書草案に基づいてオーストリア・ウィーン協議を妥結させる準備があるとしながら、「我が国は、自身のレッドラインを守りつつも、合意到達に向けた完全な準備があると表明してきた。しかし、この状態は永遠のものではなく、扉は常に開けたままであるわけではない」と強調しました。

 


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