イラン麻薬対策本部、「麻薬との闘いで我が国は年間10億ドル負担」
1月 25, 2023 19:04 Asia/Tokyo
イラン麻薬対策本部のモウメニー本部長が、「麻薬との闘いにおいて、年間10億ドルの費用が我が国の政府と国民にのしかかっている」と述べました。
国際機関や団体の報告に基づけば、イランが摘発している麻薬は、世界の総摘発量の約92%を占めています。
モウメニー本部長は、イルナー通信とのインタビューにおいて、イランが麻薬およびその密輸と闘うための支援を国際社会に求めるとともに、「我が国は、麻薬と闘うために年間約10億ドルを費やしている」と述べました。
続けて、「麻薬対策でかかる財政的負担の主なものには、国境封鎖、密輸への対処、麻薬輸送ルートの特定およびその監視、需要削減への対処、中毒者の治療および回復・リハビリテーションが挙げられるが、国際機関はこれまでに、イランに対する支援を全く行っていない」と説明しました。
また、イランがUNODC国連薬物犯罪事務所と協力していることに触れ、「我が国は麻薬との闘いにおいて、国連の主要なパートナーとなっている。国連も、この件に関するイランの措置を繰り返し称賛している」としました。
その上で、「国際社会でイランの措置が認められているのにもかかわらず、国連やこれを支援する諸国の行う援助は、イランが取る対策に見合うものではない」と指摘しました。
そして、「我が国は、イランが合理的な麻薬対策を行う中での最大の問題は、最大のアヘン生産国であるアフガニスタンがイランの隣に位置していることに起因する事柄である」と強調しました。
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