イラン外務省報道官、「カナダでの先住民集団墓地発見は大量虐殺の証」
キャンアーニー・イラン外務省報道官が、「カナダで先住民族の罪なき子どもたちの集団墓地が新たに発見されたことは、人類の大きな悲劇の一例であり、対象者にとっては”大量虐殺”に他ならなかった」と語りました。
キャンアーニー報道官は、「カナダでの集団墓地の発見は、人類の悲劇の闇の深さを示すものであり、イギリスの支配下にある白人の圧政的・人種主義的な支配の時代に起きた犯罪を改めて突きつけた」と述べました。
また、「これらの重大で恐ろしい犯罪は、常に欺瞞・偽善をもって己れを人権擁護国に見せかけようとアピールしている国、また、他国での出来事に対しては干渉的かつ債権者のような態度を見せる国において発生した」としました。
そして、カナダ政府の主張やスローガンを、こうした明白な事実や人道上の大惨事に自国が関与・助長したことの責任をはぐらかしたり、それに向けられる注意をそらす目的をはらんでいるとし、「カナダや他の同盟諸国の政府は、自らの偏った政治的見解を他国に押し付けるための道具として人権を悪用している」と語っています。
加えて、歴史に残るこうした大虐殺や犯罪に対する深い懸念と遺憾の意を示すとともに、カナダ先住民族の社会への同情を示し、「カナダ政府は過去の暗黒の時代の責任をとるべきだ」と述べました。
今月26日、情報筋はカナダ西部ブリティッシュコロンビア州で少なくとも墓標のない66の先住民族の子供たちの墓が発見されたと報じました。
これらの墓は、かつての先住民の子供たちの寄宿学校の跡地で発見されています。
1819年の「インディアン文明化基金法」に基づいて設立されたカナダの先住民族の寄宿学校は、子供たちを両親やその文化・習慣から引き離すことで、同国先住民のアイデンティティを踏みにじり弾圧しました。