米は戦略的に敗北、イランのパナマ運河進出
(last modified Tue, 31 Jan 2023 09:35:20 GMT )
1月 31, 2023 18:35 Asia/Tokyo

スペインの大学のある政治学専門家が、「イランのパナマ運河進出は、中南米諸国の間におけるアメリカの覇権にとっての問題となっている」と語りました。

イラン海軍のイーラーニー司令官は最近、イラン軍が今年中にパナマ運河への進出拡大への準備を進めている事実を認めています。

スペイン・マドリード大学の現代アラブ・イスラム学の専門家、Moisés Garduño教授は、「パナマ運河へのイランの進出は確実に、アメリカの怒りを引き起こすだろう。それは、アメリカがイラン軍事駐留を自らの安全保障への侵害と解釈しているからだ」と語りました。

また、「政治的に見て、現在アメリカは完全にウクライナに気をとられている」と指摘し、「中南米諸国は中国、ロシア、そしてイランのような国への接近を必要としている」と述べました。

そして、大型コンテナ船、特に紅海とペルシャ湾の石油タンカーの護衛におけるイランの建設的な経験に言及し、「パナマ運河を渡ろうとするイランの意図は、同国が中南米の水域をパトロールすることが可能である、というメッセージを発信している」としています。

これに先立ちアメリカのメディアは、イラン軍艦のパナマ運河の通過および停泊の報道を、アメリカの裏庭におけるイランの力の顕示だとして報じていました。

 


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