イラン・ロシア両外相が共同記者会見　ロシア外相、「違法な対イラン制裁は全廃されるべき」　

ロシアのラブロフ外相が、同国首都モスクワを訪問したイランのアミールアブドッラーヒヤーン外相と行った共同記者会見で、「違法な対イラン制裁はすべて解除されるべきだ」と述べました。

イルナー通信によりますと、ラブロフ外相はこの会見で、核合意は代わりのきかないものであり、ロシアとしてそのできるだけ早い復活を望んでいるとし、「世界は、米国が（核合意内の）義務履行に戻ることを期待している。イランに対する制裁は解除されなければならない」と述べました。

続けて、「米国とその同盟諸国がイランに対して違法な制裁を行っているにもかかわらず、我が国とイランとの通商協力は増加している」としました。

そのうえで、「我が国は、米国が制裁を行う状況の中でも、イランとの通商や経済関係の拡大に特別な注意を向けている。昨年には、こうした協力は22％増加した」と説明しました。

一方、イランとサウジアラビアの外交関係正常化を歓迎するとし、さらにシリア情勢について触れながら、「イラン外相とは、シリア、コーカサス地域、イエメン、パレスチナの問題解決、カスピ海での法整備などについて話し合った」としました。

代表団を率いてモスクワを訪れたアミールアブドッラーヒヤーン外相は、29日水曜にラブロフ外相と会談し、二国間問題や地域・国際情勢に関して意見を交わしました。

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