テヘラン北部の通りが日本人女性の名前に
May 13, 2023 20:44 Asia/Tokyo
在イラン日本国大使館の隣にあるB通りが、昨年7月に亡くなった在留邦人・山村邦子さん(サバー・バーバーイさん)の名前にちなんで「山村通り」に変更されました。
在イラン日本国大使館の公式インスタグラムは、同通りの名前変更を発表し、故山村邦子さんを偲ぶ投稿をしました。
イラン在留日本人の山村邦子さん(イラン名:サバー・バーバーイー)は、聖なる防衛と呼ばれる1980年代のイラン・イラク戦争での殉教者の生母です。
山村さんは1938年、兵庫県芦屋市で生まれました。20歳の時、イスラム教徒のイラン人男性と知り合い、そのイスラム的道徳心の影響を受け、イスラム教に改宗。聖典コーランの第34章の名にちなんで「サバー」という名前を自ら選びました。その後、この男性と結婚し、イランに移住しました。
山村さんの息子のひとり・モハンマドさんは、1980年代のイラン・イラク戦争(別名:聖なる防衛/押し付けられた戦争)で殉教しました。このことで、山村さんはイランの体制指導部や社会に広く知られ、深く尊敬されることになります。
山村さんは、イラン国営放送国際部のラジオ日本語創設にも大きな役割を果たし、同局の専門家として協力を続けました。
山村さんは20歳のときにイランに移り住んで以来、60年以上に渡り日本とイランの架け橋となり活躍されました。
山村邦子さんが、2022年7月1日金曜、テヘラン市内の病院で亡くなりました。84歳でした。