イラン外務省報道官、「ペルシャ湾での地域外国軍駐留は航海安全への脅威」
(last modified Tue, 16 May 2023 10:52:41 GMT )
May 16, 2023 19:52 Asia/Tokyo
  • イラン外務省のキャンアーニー報道官
    イラン外務省のキャンアーニー報道官

イラン外務省のキャンアーニー報道官は、「わが国はペルシャ湾における地域外の国の部隊の駐留継続を、この広大な海域での航行の安全に対する脅威とみなしている」としました。

イルナー通信によりますと、キャンアーニー報道官は、「イランは地域諸国の中でペルシャ湾に最も長い国境線を有している。また、同海域とホルモズ海峡の安全の確保と維持において最大の利益や責任を持っている。地域における米軍の駐留や、情勢を不安定にさせる行動は、ホルモズ海峡を含むこの海域の安全保障及び、海事法に違反する側への対処におけるイランの責任を倍増させるものだ」と語りました。

また、ホルモズ海峡やペルシャ湾の航行安全に関するジョン・カービー米国家安全保障会議戦略広報調整官の発言に反応して、「この問題を巡る米政府高官のイランに対する繰り返しの主張や疑惑は、根拠がなく完全に否定される」としました。

さらに、「イランはペルシャ湾や地域・国際水域で航行安全を確保する最も有能な国である」とし、「最近、地域で船舶2隻を拿捕したことは、これらの船舶による海事法への違反が原因であり、司法命令により、国際海事法を乱す行動への対処のために拿捕された」と述べました。

キャンアーニー報道官はまた、「アメリカはこの数十年、自らの破壊的かつ干渉的な政策により、ペルシャ湾で情勢不安や混乱を生じさせたり激化させたりしている。今回の同国による対イラン疑惑提起も、地域における自軍の駐留の継続と拡大を正当するための口実である」としました。

そして、「米政府高官の表明に反し、米政府自身が海事法に反する行動により、国際海域でイラン石油を積載した一部船舶を拿捕して航行や国際通商の安全を脅かしている。それにもかかわず同国は大胆にも、イラン側に疑惑を投げかけている」と語りました。

 


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