欧州で不当逮捕のイラン外交官が釈放;反イラン派の敗北
欧州で不当に逮捕されていたイラン外交官のアサドッラー・アサディー氏が、5年間の勾留の後にイランに帰国しました。
アサディー氏は2018年7月、外交特権を持っていたにもかかわらず、反イラン組織・MKOモナーフェギの集会への攻撃を計画したという容疑で、ドイツにおいて不当に逮捕されました。
この不当逮捕のシナリオは、アメリカの一方的な核合意離脱の直後、イランと欧州諸国との関係を危機的にすることを目的として、シオニスト政権イスラエル、MKO、および一部の欧州治安当局によって実行に移されました。
アサディー氏の逮捕・勾留は、外交関係に関するウィーン条約第40条にある外交特権の侵害である上、重大な人権侵害でもあります。例えばアサディー氏は、刑務所内の精神に問題ある者たちが集められる棟に100日間勾留され、さらに窓のない独房にも3か月勾留されていました。
アサディー氏はこの恣意的逮捕の後にベルギーへ移送され、完全に政治的なコントロールを受けた見せ物的裁判において、懲役20年の判決を言い渡されました。
イランは事件当初より、自国外交官の特権侵害に抗議しこれを非難しながら、イラン国民の権利を守り同氏を解放しようと、全力を尽くしてきました。
MKOをはじめとした各テロ組織や反イラン勢力はこの5年間、欧州議会およびベルギーの政府・司法当局に圧力をかけてアサディー氏の釈放を阻止してきました。しかし、ベルギーとイランはオマーンの仲介により、最終的に互いの勾留者を交換することで合意に達しました。
イラン政府のバハドリージャフロミー報道官はこれに関連し、「第13期政権は、自国民の権利を守るためにあらゆる力を行使する」と述べていました。