イラン最高指導者、「横暴な者たちが我が国の前に居並ぶ」
(last modified Sun, 04 Jun 2023 08:34:27 GMT )
6月 04, 2023 17:34 Asia/Tokyo
  • イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師
    イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師

イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、イラン・イスラム革命の指導者ホメイニー師の逝去34周年に行われた記念式典で、「世界の横暴かつ傲慢な者たちがイランの前に居並んでいる」と述べました。

国際通信イランプレスによりますと、ハーメネイー師は4日日曜、この記念式典での演説において、「イマーム・ホメイニー師は、イラン、イスラム共同体を初めとする世界のそれぞれにおいて、大きな前例のない変化を生み出した」と述べました。

ハーメネイー師は続けて、故ホメイニー師がイランにおいて王制を打倒し民主制をもたらしたことに触れ、「ホメイニー師は、非イスラム的な制度を現場から追いやり、専制政治を自由に、アイデンティティの欠如を自尊心に、外国への依存的期待を『自分たちはできる』という考えに置き換えた」と説明しました。

一方、イラン国民に対して傲慢な者たちが持つ敵意は消えていないとして、「大抵の場合において、我々の後退が彼らの前進につながった」と指摘しました。

その上で、敵がこれまでにイランに対して行ってきた企みのほとんどは失敗に終わっているとしながら、「これまで敵が行った企みのうち最新のものは、昨秋に起きたイランでの暴動である。それらは西側諸国のブレーンが計画したものだったが、イラン国民は敵の企みを打ち破った」と述べました。

また、パレスチナ問題にも言及し、「この問題は、ホメイニー師によってイスラム世界の最優先課題となった。世界ゴッヅの日(イスラム教徒が断食を行うラマザーン月の最終金曜日にあたり、ゴッヅ=聖地ベイトルモガッダス・エルサレムとパレスチナへの支持を示す行進などを行う)は今日、イスラム諸国だけでなく非イスラム諸国でも、熱気をもって関連行事が行われている」としました。

そして、ホメイニー師が非イスラム諸国においても精神性への注目を甦らせたとして、「世界において精神性は、一部の大国により踏みにじられてきた。しかし、ホメイニー師の起こした運動によりそれは甦った」と述べました。

 


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