イラン大統領、「西アジアの問題解決に外国の干渉は不要」
(last modified Sun, 18 Jun 2023 09:30:28 GMT )
6月 18, 2023 18:30 Asia/Tokyo

イランのライースィー大統領が、「西アジアの苦難や問題はこの地域の諸国間での協力・対話によって克服することができる。そこに外国の干渉は必要ない」と述べました。

イルナー通信によりますと、ライースィー大統領は17日土曜午後に行ったサウジアラビアのファイサル外相との会談において、イスラム世界で影響力を持つ2つの重要国たるイランとサウジの国交が再開したことを歓迎しながら、「イランとサウジの二国間・地域的協力拡大に不満を抱いているのは、シオニスト政権イスラエルのみである」と述べました。

続けて、「シオニスト政権はパレスチナ人の敵であるだけでなく、すべてのイスラム教徒を脅かすものである。一部の国による同政権との関係正常化は、安全保障に役立たないだけでなく、イスラム共同体の観点にも反している」と指摘しました。

 

イランのライースィー大統領とサウジアラビアのファイサル外相の会談

 

さらに、テロとの戦いおよびタクフィール主義組織の壊滅においてイランが重ねた成功について触れ、「この成功裏に終わった戦いの結果および経験は、イラン・サウジ間協力の軸となり得るテーマのひとつである」としました。

一方のファイサル外相も、イスラム国家たる両国が関係を再開させて自身のテヘラン訪問が実現したことを大いに歓迎しながら、「我々は黄金時代に入っており、その価値をかみ締めるべきである。我が国とイランとの協力は、両国と地域にその恩恵を受ける機会をもたらす」と述べました。

 

イランのライースィー大統領とサウジアラビアのファイサル外相の会談

 

また、イランとの関係拡大に向けたさまざまな作業部会の設立をサウジ国王が指示したとして、「関係を戦略的レベルに引き上げるために、我が国は努力している。経済・拡大・文化面での諸協力は、イランとサウジ双方の優先事項だ」と説明しました。

そして、世界の一部の国が地域の平穏や発展を望んでいないことを指摘した上で、「イランとサウジの現在の交流が全イスラム諸国レベルに拡大すれば、その成果は無限に生み出されていき、あらゆる地域外の国からの干渉を防ぐ担保となるだろう」としました。

 


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