8月 02, 2023 15:42 Asia/Tokyo
  • イラン・イスラム革命防衛隊のサラーミー総司令官
    イラン・イスラム革命防衛隊のサラーミー総司令官

イラン・イスラム革命防衛隊のサラーミー総司令官が、「昨年中に国内で起きた暴動での敵の企みは失敗した。我が国は、敵による制裁政策および分断工作を乗り切った」と述べました。

イランの一部地域では昨年9月末より複数の暴動が発生しましたが、これらの暴動の拡大に複数の新旧メディアが関わっていたことは、その当初から明らかになっていました。

アメリカ、シオニスト政権イスラエル、一部のヨーロッパ諸国の各政治指導者ら、その関連メディア、そして西側の支援を受ける在外ペルシア語メディアは、これらの暴動においてイラン国民の権利支持という大義名分を掲げて、暴徒や人々の安全を脅かす者たちを支援しようと、あらゆる手を尽くしました。

このような、イラン国内に暴動や情勢不安を引き起こそうとする西側とその関連メディアの企みの一方、イランでは数百万人の人々が、自国およびその体制への支持と暴動への強い反発を示そうと、街頭や広場で幾度となく抗議を行いました。

国際通信イランプレスによりますと、サラーミー総司令官は昨秋の暴動について、イラン・イスラム体制に対するこれまでで最も強く、危険かつ深刻で不平等な、世界に広がる大規模な戦いであったと述懐しつつ、「しかしながらイランの分離を目論んでいた敵は、その情勢不安化工作と情報戦、つまり複雑なハイブリッド戦争において敗北を喫した」としました。

続けて、「この数十年間に敵側が肥大化させてきたあらゆる自己顕示は、すでに見られない。米国は、以前のような世界を牛耳る大国としての地位を失っている」と指摘しました。

そして、アメリカが現在シリアで行っている政策は効果をあげられず行き詰っているとしながら、「イラクで米国が目論む政府を樹立させる計画は失敗した。(さらに彼らは)ペルシャ湾でも、軍艦や空母を何年も駐留させてきたが、今ではそういった話は聞かない。反対にイランに対しては、世界のあちこちの国が交流や協力を求めている」と強調しました。

さらに、「米国を頼った諸国は崩壊した。しかし、イエメン、イラク、レバノン、シリアといったイランを頼った諸国は残っている」としました。

また、「敵は、昨秋の暴動発生の1周年となる日に、再び騒乱を起こそうとしている。とはいえ、我々に備えがあれば、敵は何もできはしない。対処法は未然防止に尽きる」と述べました。

 


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