イラン南部南パールスガス田第11区画で生産開始
8月 28, 2023 17:34 Asia/Tokyo
イラン南部・南パールスガス田の開発計画最終ブロックに当たる第11区画で、ガス生産が開始されました。
南パールスガス田は、ペルシャ湾にある世界最大のガス田であり、イランとカタールが共有しています。
これまでに確認されている同ガス田の埋蔵量は約51兆㎥で、そのうち採掘可能量は36兆㎥と推測されています。
IRIB通信によりますと、このガス田の最も国境寄りにある同区画の操業式典には、イランのライースィー大統領が参列していました。
対イラン制裁の影響でフランスのトタル社や中国国営石油会社がこの区画開発を断念・撤退したことを受け、唯一同プロジェクトに残留したイラン側の企業ペトロパールス社が国内専門家の能力に依拠し、開発を開始しました。
この区画の操業開始により、南パールガス田でのイラン側の生産は日量5600万立方メートルにまで増加します。また、それぞれの区画の操業開始により、イランのGDP国内総生産はおよそ1%増加する見込みです。