イラン外務省報道官が、西側の新たな対イラン制裁に反応
イラン外務省のキャンアーニー報道官が西側による新たな対イラン制裁行使に反応し、「西側の非建設的な行動の継続は、決して彼らの利益に沿ったものではない」としました。
カナダ、オーストラリア、アメリカ、イギリスの4ヶ国は、イランに対する内政干渉を続ける中、人権問題及び昨年のイラン国内での暴動への幇助を口実に、イランの複数の政府当局者や機関に制裁を行使しました。
イルナー通信によりますと、キャンアーニー報道官は15日金曜夜、ヨーロッパの複数の国や米政権による今回の干渉行為、および一部のイラン政府高官に対する制裁行使に反応し、「遺憾なことに、人権や女性問題に関して完全に悪い経歴がある一部の国は、イランでの扇動・反乱を狙い示し合わせた行動の中で、全く価値がない政治的声明を出し、効果のない制裁という太鼓を叩いている」と語りました。
キャンアーニー報道官は、こうした干渉的かつ偽善的な行動を非難するとともに、「女性、先住民族、少数派を含む自国の市民に対して引き続き最も激しい暴力を加え、子供を殺すシオニスト政権イスラエルの日常的な犯罪に本当の意味で抗議し、それを非難する勇気がない国々は、イラン国民について、空涙を流してはならない」と強調しました。
また、「これらの国は、イランやイラクの多数の国民の流血に手を染めている反イラン組織MKOモナーフェギンなどのテロ組織のメンバーを受け入れ、彼らに(対イラン)集会開催を呼びかけているが、このことは、彼らによるイラン国民の権利擁護という主張が偽りであることを示すものだ」としました。
さらに、「ヨーロッパ諸国の政治家は、このような行動の継続が非建設的であり、彼らの利益に沿ったものではないという事実を受け入れ、文明を持つイラン国民、イランの国家主権、そして双方の安全や共通の利益を尊重する新たな政策を打ち立てるべきだ」と語りました。
西側による新たな対イラン制裁行使の一方で、イランはこれまで再三にわたり西側の干渉行為の結果について警告し、「こうした行動は必ず報復を受けることになるだろう」としています。