イラン第一副大統領、「我が国はシリアとの経済協力拡大を決意」
12月 09, 2023 19:34 Asia/Tokyo
イランのモフベル第一副大統領が、「我が国は、シリアとの関係を戦略的かつ緊密で誠実なものと考えており、同国との経済協力拡大を決意している」と述べました。
イルナー通信によりますと、モフベル第一副大統領は9日土曜、テヘランでシリアのアルヌース首相と会談し、イランの政府と国民が同国を特別な目で見ており、その平穏、独立、繁栄、人々の安寧を自身の優先事項の一つと考えているとしました。
続けて、現在パレスチナ・ガザでシオニスト政権が起こしている事件や犯罪に言及し、「米国とシオニスト政権イスラエルの最大の怒りは、(パレスチナ抵抗勢力による)アクサーの嵐作戦でその威信が崩れたためである。彼らは自分たちの力を過信し、それを全世界に広めていた」と説明しました。
また、「シオニスト政権と米国は、予想に反してガザで目標を達成できなかった。抵抗の枢軸は今日、大きな強い木となっており、敵はそれに対して無力である」と指摘しました。
一方、アルヌース首相もこの会談で、「我が国の政府と国民は、イランの政府と国民による支援および気高い態度を、忘れることはないだろう。西側諸国は、シリアを抵抗の枢軸の主要な柱の一つとして、常に圧力をかけている。しかし、我が国の政府と国民は自身の姿勢を変えることはなく、常に抵抗の道を進んでいく」と述べました。
また、「イラン大統領のシリア訪問は、両国関係の転換点である。両国の国民が、今回の訪問で結ばれた良い合意の効果をすぐに実感できるよう望む」としました。
今回のアルヌース首相のイラン訪問に際しては、協力覚書が結ばれ、同首相とモフベル第一副大統領は、調印式にも臨席しました。