イラン大統領、「ガザの出来事で米の偽善が露呈」
12月 11, 2023 16:42 Asia/Tokyo
イランのライースィー大統領は、「アメリカによるガザ停戦決議案への拒否権行使は遺憾なことである。これは、同国がパレスチナ人の虐殺に直接関与していることを示す新たな証拠でもある」としました。
イルナー通信によりますと、ライースィー大統領は10日午後の閣議において、「ガザ地区での出来事は、アメリカの本性を露呈させ、その圧政的かつ人道に反する性質が世界にさらけ出された」と述べました。
また、「世界のすべての人々が今日、国際舞台での一極主義が終わる必要性を認識している。諸国民の目覚めは、間違いなく世界の状況が変化する素地となり、一極主義が終焉し多極主義に基づく公正な体制が世界を支配するという吉報につながるだろう」と語りました。
ガザ停戦決議案は、アラブ首長国連邦により安保理に提出され、今月8日に開かれた緊急会合で採決が行われました。しかし、13の賛成表が投じられたにも拘らずアメリカが拒否権を行使したことで、最終的に否決されました。
今年10月7日から始まったシオニスト政権イスラエルによるパレスチナ・ガザへの攻撃では、これまでに約1万8000人のパレスチナ人が殉教し、さらに4万9000人以上が負傷しています。