1月 16, 2024 20:43 Asia/Tokyo

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、アメリカとイギリスに対し、対イエメン戦争を即座に停止すべきだと警告した。

アメリカとイギリスは今月12日、イエメン国軍の16拠点において60以上の目標を空海から攻撃しました。

この二国は、イエメンがシオニスト政権イスラエルの占領地に向かう船舶を攻撃したことに対する報復だと主張しながら、フダイダ、タイズ、ハッジャ、サアダのイエメン各県を、100発以上の誘導ミサイルなどで攻撃しました。

イエメン軍は、シオニスト政権イスラエルによるガザ攻撃が2か月目に入って以降、ガザでの戦争停止に向けてシオニスト政権に圧力をかけようと、同政権占領地の南部にあるエイラート港に対しミサイルや無人機での攻撃を行っています。

一方、アメリカ主導の有志連合は紅海において、イエメンに圧力をかけ、同国による圧政下のパレスチナ人への支援を阻もうと企んでいます。

 

アミールアブドッラーヒヤーン外相とインドのスブラマンヤム・ジャイシャンカール外相

 

アミールアブドッラーヒヤーン外相は15日月曜、テヘランを訪問したインドのスブラマンヤム・ジャイシャンカール外相と二者会談を行った後、共同記者会見を行い、イランが地域の海運および航行の安全確保を固く支持していることを強調しながら、アメリカとイギリスに対しイエメン戦争を即座に停止するよう警告しました。

 

続けて、「我が国は常に、戦争拡大の回避を重視し、海運と航行の安全確保を強調している。この問題は、我が国とイエメン救国政府との友好関係においても強調されてきた」と述べました。

また、「イエメン当局者らは、海運の安全にいかなる混乱も起こることはないと保証している。しかしそれと同時に、ガザで大量虐殺が続く限りは、シオニスト政権イスラエル関連の船舶および同政権占領地の港に向かう船舶の通過を禁じ、そのための措置を取るという立場を取っている」と説明しました。

その上で、「米国は、自身が全力でイスラエル政権を支援してガザでの万単位の民間人殺害に加担しながら、他の国々に自制を促すことなどできない」と指摘しました。

そして、「シオニスト政権のネタニヤフ首相は、占領地で様々な事件に直面している。同氏の時代は終わりつつあるが、一方で米政権は、自国民の利益をこのアパルトヘイト政権に結びつけている」と述べました。

アミールアブドッラーヒヤーン外相はこのほか、チャーバハール港と国際南北輸送回廊の発展についても触れ、「今回の外相会談において両国は、既存の能力活用と二国間・多国間の協力拡大を通じての通商や国家関係の発展についても強調した」としました。

 

 


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